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マレー語は、大きく分けて二つの意味を持つ。
1. いわゆるマレー半島周辺地域で話される言語であるマレー語(bahasa Melayu、ムラユ語とも)。
2. マレーシアとシンガポールの国語としてのマレーシア語 (bahasa Malaysia) 。
(1)と(2)はほぼ同じものを指す場合が多いが、(1)が地域を基盤とした自然言語であるのに対し、(2)のように呼ぶ場合はより規範的な「国語」であることが強調される傾向にある。また(1)は広くインドネシア語やジャウィ語をも含む場合があり、またあるいはインドネシア語とマレーシア語との共通の基礎となった言語もマレー語と呼ばれる。
ここでは特に両者を区別せず、またインドネシア語やジャウィ語を含まない狭義のマレー語/マレーシア語を扱うことにする。
マレー語はオーストロネシア語族・西オーストロネシア語派に属する言語であり、マレーシア、シンガポールおよびブルネイの国語として話されている。また文法・語彙ともにインドネシア語と共通する部分が多く、言語学的には同一言語の中の方言である。両者の違いは植民地時代の宗主国の違いと、それによる借用語の来歴に多くを拠っている。一説には、両者の一致率は90%前後とされる。また、同様に言語学的にはマレー語の方言として位置づけられる言語に、タイ南部のマレー系イスラム教徒の用いるヤーウィー語がある。